※この物語はフィクションであり、
現実に存在する人物、団体、
出来事とは一切関係ありません。
連続ゴルフ短編小説
- Over The Green -
【ここまでのあらすじ】
営業成績も、ゴルフのスコアも良くない主人公壱田めいと。
高校時代のクラスメートのタケシの紹介で、
同じく高校の同級生で全国4位の成績を残した浮島みどりのゴルフのコーチでもある
カイダ先生と会うことになった。
たまたま日本にいたカイダ先生は、スイングのレッスンを始める前に、めいとにある質問をした。
ーーーーーーーーーーー
めいと
「パレードの法則?なんですかそれは、リオのカーニバルの話ですか」
カイダ
「パレードではないよ。パレートだよ。」
めいと
「すみません。勉強不足で知りません」
カイダ
「これは、イタリアの経済学者の
ヴィルフレド・パレートが提唱したもので、
くわしくはいろいろと自分で調べておいてほしいのだけど、
全体の中の2割の人間が8割以上の成果を生み出している」
めいと
「…?(なぜか、少しだけ嫌な気持ちになった)」
カイダ
「別名、80:20の法則や
『はちにーの法則』とも呼ばれる。
あるいは、ここから転じて、
世の中の成果の80%は、
20%の優先事項で決まるという
これはあるゆる分野にあてはまることなんだ」
めいと
「言葉が難しいので、もう少しだけわかりやすくお話ししていただけませんか?」
カイダ
「そうだね…たとえば、壱田くんは確か営業の仕事をしていたよね?」
めいと
「そうです」
カイダ
「だとすると、自分の売り上げは、
全体の20%の優良顧客によって、
80%以上がなりたっていないか?」
めいと
「たしかに、そうです!!僕の売り上げは、
ほとんど深草くんのマツイスマトモさんの会社のおかげです。
…パレートの法則は確かにすごいですね。」
カイダ
「他にも例を挙げ始めるとキリがないのだけど、
要するにゴルフに限らず、
成果を出したいと本当に望むならば、
膨大にあるやるように感じる
やるべきことリストの中から、
成果の80%を構成する要因は何か…という
本当にやるべきこと20%を見つけることがとても大切なんだ。」
めいとは、カイダとのゴルフコーチングの中で…
宇宙に働く見えない法則に
人生で初めて触れた気がした…
カイダ先生はめいとのために
メモを書き始めた。
それは、
もし、仮に100人の人間がいるとしたら…
「なぜ、成長する人と成長しない人がいるのか」
というところから説明しはじめた、
=========
成果を出したいと考え
考えて止まる人:80%
(あるいは変化を望まない人)
成果を出したいと望み
成果を作り出す人:20%
=========
めいとはこの話を聞くうちに気分が悪くなってきた…
自分の営業成績が悪いのは、
きっと80%のしかも、
一番下の方の意欲や行動力だからだと
思ったからだ。
部長の言葉がフラッシュバックする。
営業目標がただのノルマにしか感じられずとても苦痛だった。
しかも、入社以来一度も達成したこともなく、
先日、部長からも
「もう猶予はないぞ」と言われたばかりだった。
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カイダ
「どうしたんだい、壱田くん?顔色が少し悪いようだけれども」
めいと
「いや、カイダ先生の話を聞いているうちに、
自分が圧倒的に80%の人間だと。
しかも一番底辺の人間だから、
営業の仕事も上手くいかないんだと気付いてしまったので…」
カイダ
「大丈夫だよ。
壱田くん、あなたはかならず良くなる。
この話の続きを聞いてほしい」
めいと
「なぜですか?
カイダ先生も、
深草タケシも
浮島さんも
みんながぼくに、大丈夫だ!っていってくれますけど。
気休めにしか思えません。
一体、なぜなんですか?」
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すこし、間をおいて、カイダ先生は静かに話し始めた。
カイダ
「そうだね。君を説得することは私にはできない。
ただ、個人的な話だと思って聞いて欲しい。
私はプロになれない時期が長く続いた時、
自分にはゴルフの才能がないのだと長く思っていた。
体を壊し、精神がおかしくなりそうなときでも、
努力が足らないのだと思って、練習したこともあった。
そして、ゴルフをやればやるほど、
自分の精神が少しずつおかしくなるような体験をした。
しかし、そのような体験を経て、
私は一人のゴルフの先生と出会った。
その先生のプログラムをもとに、
もう一度ゴルフを学び直したことによって、
自分が変化することができた。
気持ちに余裕が生まれてきたら、
ゴルフが楽しくなってきて、
なぜか、以前よりも結果が出るようになってきた。
今では、自信のなかったころの自分が
愛おしく感じるようになった。
あの体験は全て必要だったと」
カイダ先生はさらに話を続けた。
「中学生のころのみどりは、
決して目標に対して夢中になれるような子ではなかった。
どうだい、壱田くん。
高校の同級生だった君の思うみどりのイメージと少し違うだろ?
私もまだコーチとしては未熟だったが、
自分の先生から学んだことを
みどりに順番に、しかし真剣に伝えた。
そうして高校2年生のころには、
みどりは自分の目標を自分で決められるような女性になった。
彼女は自分の中で、
なぜゴルフをしたいかが明確に理解できて
練習に集中できるようになった」
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「深草タケシくんもそうだった。
彼は自分の有能さや自信を持っていた。
しかし、ゴルフでは、
その自信が過信となり、100が切れない時代が続いた。
つまり、自信があるなしは
実はゴルフのスコアそのものとは
もしかしたらあまり関係ないのかもしれない。
壱田くんとも、みどりとも
また違ったタイプのゴルファーだった。
深草くんには「3つのS」の話を伝えた。
この話はまたどこか別の機会にするとしよう。
ゴルフ上達に必要な「優先事項20%」が理解できた時に
周囲が驚くようなスピードで
80を切れるようなゴルファーになっていた。
今は、まだ細かいことがわからなくても大丈夫だ。
私たちは三者三様の体験をしている。
それでもなおどう思うか、
このさいあまり関係ない。
ただ、私にはどうしても伝えたい
大切なことが一つだけある。
壱田くん、
私は君が仕事で十分な成果をあげ、
ゴルフでも100を切ることは十分に可能だと
100%信じている。
だから、壱田くん、
それでもなお、自分がなぜできないと思うのか?
その根拠を聞かせて欲しい」
それは、問い詰めるような
強い口調ではなかった。
しかし
ぼくはカイダ先生の滲み出るような
静かな自信に満ちたオーラに圧倒された。
カイダ先生は自分が知らない何かを知っている。
でも…
めいと
「ぼくには…本当に自信がないんです。
何か目標を達成した経験がないんです。」
「だから、努力しても報われる気がしないんです」
カイダ
「なるほど…壱田くんはそう思うんだね。別にそれ自体は何も間違ってはいない」
思いの外、静かな反応にめいとは驚いた。
無意識に「自信がない」が口癖なので、
そうなると相手の反応パターンは主に2つだった。
1つは、
「だからお前はダメなんだ」という蔑んだような目
あるいは、
「やればできる」と無責任に熱く押し付けてこられて、
どんどん自分が小さくなるような気持ちにさせられた。
カイダ先生の場合は、
そのどちらの場合とも違っていて、
生まれて初めて自分のことをそのまま受容されている気がした。
カイダ
「それは間違っていないと思うよ。
人は皆、自分自身の【リアリティ】の中に生きているから、
そう考えるのは極めて正しい。」
めいと
「リアリティ…なんですか?それは?」
カイダ
「リアリティというのは、私の場合は、
自分が最も臨場感を感じる【現実】という意味で使っている。
例えば、一番わかりやすい有名な例はこれだ。」
めいと
「これ、あれですよね。
コップの水が【まだ半分ある】と考えるか?
【もう半分しかない】と思うかっていうのですよね?」
カイダ
「ご名答。さすが壱田くんは頭が良い」
めいと
「そうですか?」
カイダ
「だから、【まだ半分ある】って答えた方が印象が良いんじゃないかとか、
例えば、ポジティブな方が良い場面…入社時の面接試験とかね。
そういうところで意識してポジティブに振舞おうとする。
そんな経験はないかな」
めいと
「はい、ぼくはまさにそのタイプです」
カイダ
「けれど、人生もゴルフも
そんな入社試験とは違って、
瞬間瞬間の判断が必要とされるから、
いちいちコップの水のように
これはポジティブとかこれはネガティブな場合とか
まして、これはポジティブ答えた方が好印象だ!とか
そんなことを意識して考えている暇なんてないんだ。
そもそも物事は常にポジティブとネガティブの両面を同時に含んでいる。
さっきのコップの水のようにね。
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さて、その差は、なんだろうか?
突き詰めると、
実はただの考え方…つまりは個人の解釈にすぎない」
ぼくは、「自分がなぜ?ゴルフや仕事に自信がないのか」
だんだん
自分で意味がわかってきた。
些細な出来事に対して、「自信がない自分」という
リアリティにひも付けをする自分を
無意識に作り上げているのだ。
カイダ
「壱田くん、君は本当に自信がないのでもなく、
理解力がないわけでもない。
そういうリアリティをただ単に作り上げているだけだ。
気づいたと思うけれど、
リアリティは光の速さで投影された世界にしかすぎず、
そして常に無意識的に起こるんだ。」
めいと
「ただ、どうしたらそのリアリティが変わるのかがわかりません」
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自分はゴルフのレッスンに来たつもりだったが、
もっと自分の人生を良くする
何かが見え始めた気がしてきた。
・
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めいと
「教えてください!
どうやったら、
その【リアリティ】というのを
変えることができるのですか?」
カイダ先生はまたペンと紙を取り出して、
リアリティを変える3つの方法と書き始めた。
【リアリティを変える3つの方法】
カイダ
「まず、変える方法その(1)
リアリティは、
一番身近な人の言葉に影響を受ける。
たとえば、ゴルフの場合だと、
よく一緒に練習したり、ラウンドしたりする人だ。
私はみどりにたいして細かいことは話していない。
ただ、いつでもみどりの目標達成を心から信じ続けた。
もちろん、求められれば技術的に気づいたことを
フィードバックすることはした。
といってもみどりが聞いてくるまで、ただ見守っただけだ。
まず、ゴルフを長年やっていてもうまくいかない人や、
もう諦めてしまった人の言葉は絶対に聞いてはならない。
それは無意識に記憶されてしまうからだ」
めいと
「ぼくは、仕事の場合だと、部長の言葉に大きく影響を受けているわけですね」
カイダ
「無意識にはね。ただ、意識的にそれをコントロールする方法もある。
話が脱線するから、今回はリアリティを変えるためには、
どうしたら良いかということだけに話を絞ろうと思う」
めいと
「ありがとうございます」
カイダ
「リアイリティを変える方法その(2)は、
人間は言語や語感によってイメージ…
つまりさっき言った「リアリティ」を毎瞬毎瞬作り上げている。
だから、理想とする人の言葉を音声や動画を通して、聞き続けること
【言葉のシャワーを浴びる】ことはとても大切なんだ」
めいと
「ぼくは部長から、いつも、今月も未達だ。猶予はないと言われ続けています」
カイダ
「アハハ、部長さんは、もう少し心理学やマネジメントを学んだ方が良いかもしれないね。
言葉はネガティブなものも同様に潜在意識に入り込む。
ただ、後から話をするけど、
【今すぐ行動できる人】と【学ぶ必要性に気づく】人は
常に圧倒的に少ない。
さっき言ったパレートの法則だよ。うまくいく人はつねに結果的には少数派だから」
めいと
「なるほど。そんなことは思いもしませんでした」
カイダ
「私のところにはプロアスリートだけでなく優秀な経営者や
トップセールスの人がよく来るのだけど、
一人の時間の時にそのような人たちは、
よくヘッドホンやイヤホンをしている、なぜだかわかるかい?」
めいと
「お気に入りの音楽を聴いているのですか?」
カイダ
「もちろん、そういう場合もあるだろうけれど…
彼らは人に言わないだけで
肯定的なメッセージを収録した音声データなどを繰り返し聴いていたりするんだ。
そして、それは一般の人向けには発売されていないので、
探し求めている人しか見つけて手に入れることができない。
だから、ほとんどの人にとって、
そのリアリティが存在しないことになっている。
ここまでの話はわかるかな?」
めいと
「はい、なんとなくですが、意味はわかります」
カイダ
「逆に言えば、自分の言葉を注意深く選び、
それだけこの世界の中にあるネガティブな言葉に
自分を影響を受けないように気をつけているんだ」
めいと
「あ!そういえば、タケシも前に街中であったときは、イヤホンをしていました。
【どんなアーティストが好きなのか】と聞いたら、
『歌を聞いているわけじゃないんだ』と言われて
変なことを言うなと思ったのです。」
カイダ
「言葉というのは、人からの影響だけではない。
もっとも重要なことは
自分の頭の中の言葉がけ…
つまり、普段自分で気づかない、
いつも繰り返している無意識の思考パターンだ」
めいと
「ぼくの場合は、いつもうまくいかないんじゃないかという恐怖心のことですね」
カイダ
「そうだね。そして、それは案外簡単に変えられる。」
また、ここまでのことをカイダ先生は紙に書いて
まとめてくれた。
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カイダ先生の定義
【リアリティ】=自分が最も臨場感を感じる【現実】
カイダ先生は続けた。
「いいかい、このパレートの法則は、
年齢、性別、生まれ、学歴、職歴と何の関係もない。
まして、これまでの達成経験ともほとんど何も関係ない。
いまから、説明するけど、
まず、必要なことは「想像力」と「意識」だ。
そして、この魔法の呪文をつねに自分に唱えることだ。
その魔法の呪文はこれだ。
「はちにーのにのにー」を意識してみる。
続けて、カイダ先生は
さきほどのパレートの法則の図を
さらに分解した図を書き足した。
カイダ
「まず、さきほど説明した通り、
成果を「出したい」人と
成果を「出す」人は
根本的に考え方と行動パターンがまったく違う。
成果を出す人は簡単にいえば、
良いと思ったことは、「すぐやる人」だ。
だから、「今」、行動できるようになるだけで、
すぐに20%の成果を出せる人間になることができる。
これが、いままでの経歴や
今の現状がまったく関係ないと
言い切れる理由だ。
80%の人は【思考も行動も止まる】からだ」
めいと
「たしかに、ぼくは考えていて、うじうじしているだけで、
1日が終わることが多くて…
業務日誌に何をしていたか書くことがほとんどないことがあります」
カイダ
「あまり、これまでの自分を責める必要はないさ。
必要なことは、本当に
これから良くなると決断することだね」
カイダ先生に勇気づけられた気がした。
カイダ
「でも、実はこれだけでは不十分なのだ、
どうしても成果が出したいと思うときは
この20人の中でさらにパレートの法則が働いている」
つまり、全体の8割の中の2割、
そして、その2割の中の2割(100人いれば、4人)
だから、「はちにーのにのにー」の人だったら
どんな行動をするか、
まずは想像してみることが大事なんだ。
めいとは、
人生で今まで一度もそんなことを考えたこともなかった。
上位を目指すということは、
何か人を蹴落として登るというような
悪いイメージがあった。
カイダ
「いいかい、壱田くん、
そもそも人と競争する必要なんて全くないんだ。
とくにゴルフの場合は、他のスポーツと違って、
他人の邪魔をすることができない。
自分の目標だけに集中できるから、
おそらく、仕事や人生の他の面にもかならず良い影響がある。
自分の中で、「はちにーのにのにー」の人だったら
どういう行動がふさわしいか?
考えてみることが大切だ。
めいと
「まずは、想像してみることなんですね」
カイダ
「そう、最初は想像することはとても、よいことだ。
ただし、それでもうまくいかないことは往々にして起きる。
それは、残念ながら「想像していることが的外れ」だということだ。
だから、ここで自分のこれまでの行動パターンを捨てなければいけない。
自分の【我】を捨てて、
実際に「はちにーのにのにー」の成果を出せている人の真似をして
近づいていけばいいんだ。
そうやって行動や考え方を修正しながら、
どうしたら今よりよくなれるか?
それだけを考え続けて、今すぐただ実行すれば良いんだ」
めいと
「なんか、やれそうな気が、初めてしてきました。
カイダ先生、ありがとうございます」
といっても、
まだ具体的に何をどのようにやれば良いか?
まったく方法がわからない。
カイダ
「壱田くん、君がゴルフを自分で上達していけるために
もっとも効果的な方法がある。
本当は毎日スイングのレッスンをしてあげたいが、
私はもうすぐ日本を離れなければならない。
だから、
壱田くん、もう一度聞くけど…あなたは本当に100切りを目指しますか?」
めいと
「はい。もっと上達するための練習がしたいです」
カイダ
「それなら、もっとも良い方法を提案します。
私のゴルフの先生が作ってくれた、
これからゴルフをより深く学ぶための
プログラムに取り組んだら良いと思う。
一人でもいつでもどこでも学ぶことができるし、
実際に100切りを達成した人もいる内容です。
自分の可能性を信じて取り組んでみてほしい。」
・
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めいと
「そうですね・・・考えておきます。」
カイダ
「ハハハ。やっぱり、ほら、無意識は
すぐ日常の癖に戻るだろう?(笑)
【はちにーのにのにー】の人だったら
良いと思ったことは、いつ取り組むのかな?
めいと
「あ、すみません、カイダ先生の話を聞いていてやっと気がつきました。
だから自分はこの繰り返しをしていて、
うまくいかなかったのですね。」
カイダ
「これから先もうまくいかないかどうかを今、決めることは私にはできない。
大事なことは自分がこの先どちらの方向に進んでいきたいかだよ」
カイダ先生の質問を深く考えたぼくは
カイダ先生の言う通り、早速薦められたオンライン講座に取り組むことにした。
別にカイダ先生に説得されたつもりはない。
ただ、今の自分の人生を変えるきっかけがゴルフで100を切ることかもしれないと
なんとなく直感的に思ったからだ。
それに、自分の頭で考えてきた結果が、今のゴルフのスコアなら
練習の方法はもちろんだけど、考え方から鍛え直す必要があると思ったからだ。
ひょっとすると、みどりとゴルフが一緒にできる日がいつか来るかもしれない。
ゴルフが上手くなれば、もっと自信を持ってコンペにも出ることができるし、
営業成績ももしかしたらよくなるかもしれない。
なぜかというとタケシを見ているとゴルフをしながら、
他の会社の人たちと上手く信頼関係を築いているから
営業成績も良いのだと感じた。
それにはまずゴルフ中に自分のプレーに関して余裕が持てるだけの
やっぱり最低でも100切りができるくらいのゴルフのスキルが
必要なことは言うまでもないからだ。
ぼく
「今からカイダ先生のゴルフの先生が作ったプログラムで学びます。
そして、会社の帰りはここの練習場で練習させてください!」
カイダ
「壱田くん、あなたは、
今、とてもすばらしい決断をしましたね。
今日の話はゴルフ以外の場面でも、
きっと必ず役に立つはずです。
君の100切りを心から信じているよ」
めいとは誓った。
かならず、自分はゴルフを上達すると!
タケシや部長を見返したいし、
みどりともいつか楽しくゴルフができるかもしれないと思ったら、
思わず顔がニヤけてきてしまった。
すぐに練習したいという気持ちになってきた。
目標に向かって取り組むことは、
実はとても楽しいことなのかもしれない。
( 第8話 完 )
⭐️お礼のメッセージ⭐️
短編ゴルフ連続小説を最後までお読み頂き、ありがとうございます。
本短編小説の作者の國枝です。日本プロゴルフ協会(PGAと言います)の
会員としても実際にゴルフレッスン・コーチング活動しています。
また2022年12月現在、別のゴルフ小説を執筆中です。
(※連載内容については公式サイトで告知しています)
さてさて、カイダ先生やめいと君はこの先どうなるのでしょうか?
ご縁がありましたら、またどこかでお会いする機会があるかもしれません。
その他、ゴルフ上達のためのレベル別のオンライン講座などを開講しています。
ご興味ありましたら、【公式サイト】も併せてご覧ください。